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あなたは少し歩くと、光がないことが
これほど不安なことなのかと痛感する
とにかく歩きにくいのだ
真っ暗闇中足元に気をつけて
いくら慎重に歩いても
木の根っこや石などが散在しているのだ
それらに足を何度も取られながら
あなたは一歩一歩進んでいく
結構長い距離を歩いた気がする
それとも、ゆっくり歩いているから
そう感じるだけなのだろうか
この暗さで分かれ道や立て札を
見落としていないと良いが・・・
そんな事を考えていると
だんだんと頭が重くなってくる
何だろう?
しばらくするとその痛みはさらし増し
次第に割れそうな頭痛に混じって
吐き気までしてきた
これはただ事ではない
そう思った時
ふと今までと違う匂いに包まれている事に
あなたは気が付いた
匂いの元は・・・
木だ!!
ここを取り囲んでいる木の実から
この匂いがしている
きっと何か、毒を持った実に違いない
あなたは足元が見えないのも気にせず
一気にもと来た道を走り出した
とにかくここから逃げなければ
激しい頭痛と吐き気のなか
次第に意識が遠のいていく
次第に体の力が抜けていく
手遅れなのか・・・
このまま死ぬのか・・・
それがあなたの意識の中の
最後の言葉だった・・・
<THE END>
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