あなたは少し歩くと、光がないことが
これほど不安なことなのかと痛感する
とにかく歩きにくいのだ
真っ暗闇中足元に気をつけて
いくら慎重に歩いても
木の根っこや石などが散在しているのだ
それらに足を何度も取られながら
あなたは一歩一歩進んでいく
すると急に
何だか視界が開けたような気がして
あなたは足元を見ていた顔を上げた
あなたはその時、足を止めるべきだったのだ！！
前を向いた瞬間
ここが断崖絶壁の淵だと気付いたのに
その時はもうすでに
あなたの体はもといた場所から
すべり落ちていた
あなたは必死で何かに捕まろうとするが
崖から転落するスピードは増すばかりだ
あなたは体をあちこちに叩きつけながら
無常にも崖をドンドン転がり落ちていく
痛みと絶望で
次第に意識が遠のいていく

このまま死ぬのか・・・
それがあなたの意識の中の
最後の言葉だった・・・


<ＴＨＥ　ＥＮＤ>

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