くねくねとした道を道なりに進むと
突然足元が泥のような沼になっていた
注意しながら足を踏み入れてみると
足がドンドン沈んでいく
あなたは慌てて足を出そうとするが
なかなかうまくいかない
何とかその沼から出ることは出来たが
あなたはすっかり体力を消耗してしまった
ここは底無し沼のようだ
沼は大した幅ではないが
歩いて渡るのは無理なようだ
あなたは何とか
ここを通りぬける方法を考えた
ふと見ると丁度沼の両端の
真中辺りにある大木の枝から
太いツルがぶら下がっている
あなたは落ちていた棒で
何とかそのツルを手繰り寄せると
強度を確かめるように
何度か引っ張って見た
何とかなりそうだ
勝負は一回きり
途中で枝が折れたり
ツルが切れたりしたら
きっと助からない
あなたは意を決してツルを握り絞めた
少し勢いをつけて
ターザンのように一気に地面を蹴る
何とか上手くいくかと思えたその瞬間
そのツルが音もなく切れて
あなたの体は容赦なく
沼の中へと叩きつけられてしまった
あなたは何とか這いあがろうと
必死にもがくが
もがけばもがくほど
体はドンドン沈んでいくようだ
何か捕まるものはないかと手をバタつかせても
手は何の抵抗もなく沼を浮き沈みするだけだ

あなたはもはやこの沼からは
抜け出す事は出来ないのだ
それでもあなたは
諦めずに抵抗を試みた
あなたの体が沈んでしまうその瞬間まで・・・

あなたはこのサバイバルゲームを
生き抜くことは出来なかったのだ

すぐに森は
何もなかったかのような静寂に
包まれた

<ＴＨＥ　ＥＮＤ>

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